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<title>Letter from the wind 3</title>
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<description>風のたより</description>
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<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/11/2-3834.html">
<title>足利事件、再審裁判第2回公判</title>
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<description>第1回の公判では、取り調べテープの証拠採用も疑わしかったし、捜査機関・検察側の証...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/11/27/justice.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Justice&quot; title=&quot;Justice&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/11/27/justice.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;60&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;第1回の公判では、取り調べテープの証拠採用も疑わしかったし、捜査機関・検察側の証人召喚などありえないと予想していた。&lt;br /&gt;
裁判所としての立場表明も「公判後に…」と報じられていた。&lt;br /&gt;
これらのことを考え合わせると、今回第2回公判で明らかになった決定はかなり意外なものだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;そもそも「再審裁判は無罪を言い渡すことだけが目的」で、冤罪の原因を究明するのか目的ではない──と、検察側は主張してきたのだし、裁判所も当然それに同調するだろうと思っていた。&lt;br /&gt;
ところが、どうやらそうではないようだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;足利事件の冤罪構造は、警察・検察が犯人をデッチあげたということもさることながら、そのまま無批判に受け入れた裁判所の責任はそれ以上に重い。&lt;br /&gt;
警察・検察はもともと「犯人を挙げて有罪にする」というのが役割なのだから、有罪にさえできれば「真犯人」であるかどうかは別問題になりやすい。&lt;br /&gt;
それをチェックできる役割は裁判所以外にはないのだから、どんなに強引な「犯人作り」がなされたとしても、公正・公平な立場で裁判所が「推定無罪」の原則に忠実でさえあれば、冤罪の大部分を防ぐことが可能ではないのか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だが、残念ながら実際の裁判所はそうなっていない。&lt;br /&gt;
菅家さんの手記『冤罪──ある日、私は犯人にされた』の中でもそのことが書かれている。&lt;br /&gt;
&lt;blockquote&gt;《宇都宮地裁で再審請求の結果が出たのは、08年2月13日のことでした。(…)てっきりDNA型の再鑑定をしてもらえると思っていたので、先に結論が出されたことにはビックリしました。おまけに、宇都宮地裁にいた弁護士からの連絡で、請求が棄却されたと知りました。&lt;br /&gt;
　DNA型の再鑑定もしないで請求を棄却するのは、どうしてなのかと不思議に思いました。棄却した理由の中身は、次の日に作業を終えて房に戻って、夕方に朝刊を読んで知りました。そこには、弁護団が独自に再鑑定した髪の毛が、「菅家受刑者のものかどうか分からない」というような内容が書かれていました。わざわざ髪の毛が他人のものだと疑うならば、千葉に来て髪の毛でも血液でも取ってくれればいいのに、五年以上も費やして真犯人を逃がしながら、とんでもない裁判官がいたもんだと思いました。》(172ページ)&lt;/blockquote&gt;このトンデモ裁判長の名は池本寿美子という。&lt;br /&gt;
菅家さんが言う通り、本人のものであるかどうか「疑わしい」と言うのであれば、裁判所がみずから本人のものであると確信できる方法で採取すれば済むことではないか。&lt;br /&gt;
そんな簡単なことさえしようとしないで、人ひとりの人生がかかった再審請求を口先だけで棄却できる神経とはどのようなものなのだろう。&lt;br /&gt;
ただ単に面倒なのか、それとも、どうしても犯人にする必要があるのか?&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こういう事例はあまりにも多いので、今回の再審裁判でも木で鼻をくくったような形式論理で冤罪被害者の願いを門前払いするに違いないと予想していた。&lt;br /&gt;
ところが、今回はそうではなかったようだ。&lt;br /&gt;
証拠採用しないだろうと思っていた取り調べ録音テープ(の一部)を佐藤正信裁判長は証拠として採用し、次回第3回公判では法廷でテープを再生し、録音されている森川大司・元宇都宮地検検事本人を証人として法廷で証言させる決定がなされた。&lt;br /&gt;
裁判官にも良心が残っていたということだろうか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;菅家さん本人は、取り調べを担当した警察官と、検事本人から謝罪して欲しいと言っていた。当たり前のことだろう。&lt;br /&gt;
本人ではなかったが栃木県警は本部長が直接菅家さんに謝罪したという報道があったし、検察庁も本人ではないが責任者が謝罪したようだ。&lt;br /&gt;
だが、最も責任重大な裁判官からは、冤罪を生み出した自分の責任を本人に謝罪したという話はまだ聞いたことがない。&lt;br /&gt;
裁判所は、人権が守られるかどうかの最後の砦である。&lt;br /&gt;
そういう自覚を持った裁判官が、一人でも多く増えて欲しいと「願うしかない」制度が情けない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/11/27/photo_2.jpg&quot; class=&quot;mb&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_2&quot; title=&quot;Photo_2&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/11/27/photo_2.jpg&quot; width=&quot;300&quot; height=&quot;438&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Justice(裁判制度)</dc:subject>

<dc:creator>kaze</dc:creator>
<dc:date>2009-11-27T20:03:53+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/11/2008-62fc.html">
<title>映画『アパルーサの決闘』(2008年/アメリカ)</title>
<link>http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/11/2008-62fc.html</link>
<description>レンタルDVDを借りると本編が始まる前に長々と予告編を見せられることが多い。 「...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/11/04/cinematv.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Cinematv&quot; title=&quot;Cinematv&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/11/04/cinematv.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;51&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;レンタルDVDを借りると本編が始まる前に長々と予告編を見せられることが多い。&lt;br /&gt;
「映画でいちばん面白いのは予告編だ」という説もあるくらいだから、それはそれで愉しむことはできる。(早送りで飛ばしてしまうことも多いが)&lt;br /&gt;
この映画も、そういう予告編を観て面白そうだったので借りた西部劇である。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;西部劇で育った世代としては、最近西部劇が作られなくなったのを残念には思うが、今さら西部劇でもないのだろうとも思う。&lt;br /&gt;
理由は自分でもよく分からないが、私自身最近古い西部劇をもう一度観たくなってときどき借りて観ることが増えた。&lt;br /&gt;
最近観たのではジュリアーノ・ジェンマの『荒野の1ドル銀貨』(1965年)だとか、テレビで毎週愉しみにしていたチャック・コナーズの『ライフルマン』(1958年)。小坂一也だったかの歌う主題歌は今でも口ずさむことができる。それからヘンリー・フォンダの『胸に輝く銀の星』(1959年)。もう少し新しいところではサム・ペキンパー監督の『昼下がりの決闘』(1962年)なども観た。&lt;br /&gt;
そして、この映画である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;原作がロバート・B・パーカーであることは後で知ったが、西部劇小説まで書いていることに驚いた。&lt;br /&gt;
ロバート・B・パーカーのハードボイルド小説は一時熱心に読んだことがあったが、「いかにも」という感じがだんだん鼻についてきて読まなくなってしまった。&lt;br /&gt;
レンタルで観た映画で『警察署長ジェッシイ・ストーン』というロバート・B・パーカー原作のシリーズものが4本ほどあって、4本目はつい最近レンタルが始まって観たばかりなのだが、これがまた「いかにも」という感じで、突っ込みどころ満載のミステリーだった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ハードボイルド小説の面白さはストーリーもさることながら、「気の利いた会話」に多くを負っていると言ってよかろう。&lt;br /&gt;
ということは、この「気の利いた会話」が「いかにも」という印象を与えてしまうと、その臭みだけが鼻につくことにもなる。&lt;br /&gt;
『警察署長ジェッシイ・ストーン』という映画は、ストーリーは二の次で「気の利いた会話」で見せようという魂胆で失敗した例にあげられると思う。&lt;br /&gt;
だが、この『アパルーサの決闘』では、成功していると言ってよさそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ストーリーは西部劇の定番といっていいパターンで、悪者に牛耳られた街にやってきたガンマン2人が保安官として雇われ、悪者と対決するという話である。&lt;br /&gt;
名の売れたガンマンの主人公ヴァージル・コールにエド・ハリス。一緒に旅を続けながら賞金稼ぎらしい稼業をしてきた相棒のエヴェレット・ヒッチにヴィゴ・モーテンセン。対決する悪党ブラッグにジェレミー・アイアンズという布陣である。&lt;br /&gt;
最後のクレジットを見て初めて知ったのだが、エド・ハリスは主演だけでなく製作・監督も担当している。なかなかの才能ではないかと思った。&lt;br /&gt;
伝統的な西部劇とひと味違うのは、二人に絡むレニー・ゼルウィガーが演じる女性アニーである。&lt;br /&gt;
夫に先立たれ、酒場のピアニストを生業にしようという役柄で、上品そうで清純な印象ながら、実は…というユニークな役どころなのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして「会話」である。&lt;br /&gt;
この映画は全体として静かな物語で、二人の男の会話だけでなく、アニーを含めた奇妙な3人の会話などが、いつもの歯の浮くようなロバート・B・パーカー節ではなく、しっとりとしていて聴かせる。&lt;br /&gt;
銃で撃ち合うシーンももちろんあるのだが、それはごく一部で(しかし、最も重要なクライマックスなのだが)、登場人物たちの語りがさまざまな人生を彷彿させる仕掛けになっている静かな構成である。&lt;br /&gt;
だが、静かであるのと、のんびりしていて退屈するのとは違う。&lt;br /&gt;
静かではあるが、そこはかとない緊迫感がいつも流れていて、いったいどうなるんだろう…という心理状態で最後までひっぱっていかれるのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;二人の主人公の男が若くない、という点も大きな要素かもしれない。&lt;br /&gt;
原作が何歳の設定なのか分からないが、俳優の実年齢はエド・ハリスが59歳、ヴィゴ・モーテンセンが51歳である。&lt;br /&gt;
ヴァージル・コールは名うてのガンマンだが、あまりまともな教育を受けたことがないらしく語彙が貧弱で、いつも相棒のエヴェレット・ヒッチに助けてもらっている。&lt;br /&gt;
ヴァージルは短気で粗野だが、子どものように純真なところもあって、相棒のエヴェレットが彼に深い友情を感じていることが伝わってくる。&lt;br /&gt;
ヴィゴ・モーテンセンも『ロード・オブ・ザ・リング』でブレイクした頃に比べてなかなかに渋い役者になってきた。&lt;br /&gt;
最近観た映画『アラトリステ』ではスペインの剣士を演じていたが、スペイン語も流暢だったし、あのかすれた声も表情も魅力的だった。&lt;br /&gt;
この映画でも、エヴェレットは口数は少ないが、影のようにヴァージルを支え、教養も才覚もありそうなのにいつも控えめなのである。&lt;br /&gt;
この二人の組み合わせの絶妙さが、物語を面白く、奥行きのあるものにしている。&lt;br /&gt;
今さらの定番通りの西部劇だが、作り方によっては新鮮味も醍醐味も出せるという一つの見本であろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/11/04/news_1228363132_image2.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;News_1228363132_image2&quot; title=&quot;News_1228363132_image2&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/11/04/news_1228363132_image2.jpg&quot; width=&quot;400&quot; height=&quot;164&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Cinema(映画)</dc:subject>

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<dc:date>2009-11-04T21:39:28+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/11/6-907d.html">
<title>ブログ6周年</title>
<link>http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/11/6-907d.html</link>
<description>昨日はブログ6周年だった。 更新がすっかり滞っていて、6年目と胸を張るのも気が引...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/11/02/weblog02.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Weblog02&quot; title=&quot;Weblog02&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/11/02/weblog02.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;62&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;昨日はブログ6周年だった。&lt;br /&gt;
更新がすっかり滞っていて、6年目と胸を張るのも気が引けるが、一応アニバーサリー・デイなので一言。&lt;br /&gt;
更新の停滞を体力のせいにするのもどうかと思うが、私の毎日の生活と無縁ではない。&lt;br /&gt;
文章を書くというのは、かなりの集中力とモチベーションが必要なのだと改めて痛感している。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;時間がないというわけではない。&lt;br /&gt;
「カネとチカラはなかりけり」と言うが、「時間」のほうはあり余っていると言ってよかろう。&lt;br /&gt;
当然と言ってしまえばそうなのだが、現役時代に比べて現在の私の「時間」はものすごくゆったりと流れている。&lt;br /&gt;
何かにアクセクと追われることもなく、良く言えば悠々自適、悪く言えばダラダラと毎日を過ごしているということだ。&lt;br /&gt;
それがリタイアということの値打ちだと思うが、私の場合は病気という新しい相棒との共同生活が予定していなかった事態である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;癌の「転移」とか「再発」というのは今のところ何も現れてはいないが、それも時間の問題かもしれないし、できるだけ先へ延ばすことができるかどうか、という問題だろう。&lt;br /&gt;
寿命が尽きるまでに「再発」しなければいいのである。&lt;br /&gt;
あるいは、「まあ、十分生きた」と思える年齢をいくつと考えるかによるが、癌がもとで死ぬことになっても、それが寿命だと思えればいいのだと思う。&lt;br /&gt;
60代でオサラバするのはまだちょっと早すぎる気がするので、せいぜい70代くらいまで生きられれば御の字ではないかと今は思っている。&lt;br /&gt;
テレビなどで70代、80代の人が元気そうに活躍しているのを見ると「せめてこれくらいまで生きられればいいな」と思うことが多くなった。&lt;br /&gt;
ま、とりあえずあと10年くらいを目標にしておこうかと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;癌に関してはそういう状況で特に大きな変化はないのだが、それ以外の(恐らくは手術などに付随する)さまざまな身体の変調が毎日の生活を規定している。&lt;br /&gt;
朝起きると、まず熱や頭痛がないか、ということから始まる。&lt;br /&gt;
私は飲んでいないが抗癌剤の副作用によるQOL(生活の質)の低下、というのはこういうことなのではないか、と想像する。&lt;br /&gt;
熱も頭痛もなければ「ラッキー」という感じで一日が始まり、身体を動かすことも億劫ではないので、どこかへ出かけたり、家事労働に精を出すこともできる。&lt;br /&gt;
551のCM、といってもかなり関西ローカルな話題かもしれないが「ある時」と「ない時」との違いはそれに近い。&lt;br /&gt;
今のところ、私の生活のそういう中にブログもまたある、ということだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ブログと言えば、最近の大事件「婚活連続詐欺事件」もしくは「連続殺人事件」かもしれない出来事で私の興味を惹いたのは、被害者も加害者もブログを書いていたという事実だ。&lt;br /&gt;
いかにもネット時代の事件らしい特徴に思えるが、彼らはお互いのブログを読んだりしていたのだろうか。&lt;br /&gt;
プラモデルのマニアだったという男性が「婚前旅行に行ってきます」などと亡くなる直前のブログに書いていたということは、自殺の可能性はそれだけ低くなるのかもしれない。&lt;br /&gt;
加害者ではないかと疑われている34歳の女性がもし犯人であったと仮定すると、「余計なことを書かれた」ということになるのではないか。&lt;br /&gt;
犯罪が、リアルタイムで同時進行しているという奇妙なことが起きていることになる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あるいは、芸能人などもほとんど例外なくブログを通じて発信しているらしいことも、昨日今日の傾向ではない。&lt;br /&gt;
恐らくは所属プロダクションのセールス・プロモーションの一環として作られているのだろうし、中には本人が書いているとは限らない場合もあるのかもしれない。&lt;br /&gt;
ともあれ、ブログ大盛況の時代であることは間違いなさそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私は芸能人でもなければ、結婚詐欺師でもないが、「言いたいことがありすぎて」(@丸木俊)ブログを始めた。&lt;br /&gt;
始めたのは現役教師をしていた最後の頃で、自分の関心事を中心に記事を書いてきたが、その自分が癌の宣告を受けて手術をすることになる予定はなかった。&lt;br /&gt;
それもまた私の現実の一つとして付き合っていく他ないということだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;例によって、今日までのところのオフィシャル・レコードを書き留めておくことにする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;累計アクセス数　 :　300500&lt;br /&gt;
 1日当たりの平均　 :　157.72&lt;br /&gt;
 総記事数　 :　499 &lt;br /&gt;
コメント数　 :　311&lt;br /&gt;
 トラックバック数　 :　130&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;6年間の総記事数をトータルすると。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Letter from the wind ( iBlog 2003年11月〜2004年2月)　　　　52&lt;br /&gt;
 Letter from the wind 02 ( iBlog 2004年2月〜2004年12月)　　 95&lt;br /&gt;
 Letter from the wind 03 (ココログ 2004年8月〜2009年10月)　499&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 合計　646&lt;br /&gt;
【関連記事】&lt;br /&gt;
2008年11月 1日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2008/11/5-4775.html#more&quot;&gt;ブログ5周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2007年8月15日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2007/08/3_bdce.html&quot;&gt;ココログ3周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年11月1日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/11/3_232f.html&quot;&gt;ブログ3周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年8月15日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/08/2_1796.html&quot;&gt;ココログ2周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2005年11月3日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2005/11/2_bbc5.html&quot;&gt;ブログ2周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2005年8月15日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2005/08/1_1af1.html&quot;&gt;ココログ1周年&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2004年11月1日号「&lt;a href=&quot;http://homepage.mac.com/fuyuki2003/iblog/B892654908/C130373877/E1904536412/index.html&quot;&gt;祝1周年!&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2004年8月16日号「&lt;a href=&quot;http://homepage.mac.com/fuyuki2003/iblog/B892654908/C130373877/E1727629479/index.html&quot;&gt;新しいWeblog「ココログ」も始めました。&lt;/a&gt;」&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Weblog(ウェプログ)</dc:subject>

<dc:creator>kaze</dc:creator>
<dc:date>2009-11-02T17:49:50+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/10/post-a87e.html">
<title>室井尚『タバコ狩り』</title>
<link>http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/10/post-a87e.html</link>
<description>「魔女狩り」に模したらしいなかなか挑発的なタイトルだが、内容は「禁煙ファシズム」...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/10/19/books.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Books&quot; title=&quot;Books&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/10/19/books.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;62&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「魔女狩り」に模したらしいなかなか挑発的なタイトルだが、内容は「禁煙ファシズム」論者ほどにはヒステリックではないし、同意できる点も、同情したくなる点もある。&lt;br /&gt;
だが、それ以上に「喫煙者は本当にイジメられている被害者なのか」という疑問は最後まで解けない。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;同情したくなる点は、例えば次のような一節である。&lt;br /&gt;
《全面禁煙の電車を降りてから、どこかで一服したいと思っても、駅の構内も禁煙、その周辺も1キロ前後は路上禁煙にされ、喫煙所はどこにも見つからない。ようやく見つかっても、満員で中に入れないというようなことがよくあります。》(15ページ)&lt;br /&gt;
その結果、喫煙者は公園などに追いやられ、公園が喫煙者の溜まり場になって今度は子どもたちが遊べないという苦情に晒されているというのだ。&lt;br /&gt;
「喫煙場所がない」という実態は、さすがに同情したくなる気の毒なものだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;同意できる点は、「地球温暖化」のキャンペーンと同じで、本当に科学的な根拠があるのかどうかという問題をすっ飛ばして、まるで自明の科学的エビデンスであるかのように「喫煙の害」が喧伝され、イデオロギー化しているという類似点である。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こうしたいくつかの点を認めつつも、やはり著者の主張は被害者意識ばかりが前面に出ていて、加害者意識が希薄だと言わざるを得ない。&lt;br /&gt;
同じことを何度も書いてきたが、喫煙者の嗜好の自由を私は保障したいと思うが、非喫煙者の嗜好の自由も同時に保障されなければならないと思う。&lt;br /&gt;
「喫煙の害」に科学的エビデンスがあるかどうかは私にとってはどうでもいい。&lt;br /&gt;
「ニコチン依存症」が「病気」かどうかもどうでもいい。(保険の適用には反対だが。)&lt;br /&gt;
喫煙が原因で病気になろうと、長生きしようと、それは個体差の問題であろうし、どうでもいい。&lt;br /&gt;
問題は、煙が苦手な人に煙を吸わせないで欲しい、という単純なことだけである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;著者はところどころで「加害責任」について述べている。&lt;br /&gt;
《嫌いなタバコの煙を吸わされたり、臭いをつけられたりするのは嫌だし迷惑だというだけのことならよく分かります。》(97ページ)&lt;br /&gt;
《確かに半世紀程前には、レストランでも乗り物の車内でも、駅の中でも、さらには映画館や地下街でさえも自由に喫煙することができました。これは確かにちょっと行きすぎだったと思います。そうしたいわば喫煙無法地帯の中で、喉や呼吸器官が弱い人、タバコの臭いや煙に敏感な人たちは相当つらい思いをしてきたのではないかと思います。》《これらのことに関して、私たち喫煙者は率直に自分たちの非を認めて、喫煙のマナーをきちんと守るように心がけなければならないと思います。》(148ページ)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;喫煙者らしい楽天的な見通しを語っておられるのだが、「喫煙者のマナー」について、私はみじんの幻想も持っていない。そんなものはない、と断言してもいい。&lt;br /&gt;
あったためしのないものを、まるでありうるかのように前提にするのはかなり非科学的なのではないかと思う。&lt;br /&gt;
(極めて少数ながら、マナーを理解している喫煙者もいることは、彼らの名誉のために付け加えておくが、彼らが多数派になることなど考えられない。)&lt;br /&gt;
例えば、著者も「屋外での喫煙」は何の問題もないと思っておられるようだが、それは誤解である。&lt;br /&gt;
私がいちばん苦しいのはバス停で並んでいる時のタバコの煙である。&lt;br /&gt;
喫煙している本人は、空気が閉じこめられている室内ではないし、風も吹いている屋外だから勝手だろうと考えているのかもしれない。&lt;br /&gt;
だが、風があればなおのこと煙の直撃にさらされ、避けることができないということに想像力が及ばない。&lt;br /&gt;
「喫煙者のマナー」が分かる人なら、バスを待つ列から離れたところへ移動するということを考えるのではないか。(実際、そういう人も稀にはいる)&lt;br /&gt;
そうなると、バスの列からは離れたくないし、タバコも吸いたいという、「他人の迷惑」よりも自分の都合を優先させているだけのことなのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こういうありふれた実態に対して著者が具体的な提案をしているわけではない。&lt;br /&gt;
精神的な「心がけ」を説いているだけである。&lt;br /&gt;
著者の視点はあくまでも「喫煙者がイジメられている」という被害者意識の枠から出ることはないのだ。&lt;br /&gt;
著者が主張するとおり、異端を排除するかのような風潮が間違っているという点について私は同意できる。&lt;br /&gt;
だが、そういう風潮は喫煙者が作り出してきた結果でもあることは忘れるべきではあるまい。&lt;br /&gt;
自分たちで自分たちの首を絞めてきた問題でもあることを、遅ればせながら気づき始めたということなのではないか。&lt;br /&gt;
私は「喫煙者」と「非喫煙者」が平和的に共存(分煙)できることを願っているが、その成否について楽観的になることは無理と思える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここから少し脱線する。&lt;br /&gt;
著者はタバコが「嗜好品」であることを強調している。その通りだと思う。&lt;br /&gt;
そのことで同じ嗜好品としての「アルコール」のことを思い出した。&lt;br /&gt;
嗜好品としての「アルコール」は、タバコとは違う扱いを受けているようだが、それはそれで科学的エビデンスがあるのか。&lt;br /&gt;
「アルコール依存症」は「病気」としての一般的な認知を得ているから、著者が言うように「ニコチン依存症」とは違うのか。&lt;br /&gt;
アルコールは、周辺の人に煙を撒き散らすわけではないので、「分酒」の必要はないのか。&lt;br /&gt;
しかし、タバコで突然人が変わったように暴れ出すことはあまりないだろうから、周りに迷惑をかけるという点ではタバコ以上なのか。&lt;br /&gt;
だが、飲めば酒乱状態になる人もいれば、普段と何も変わらない人もいるから、これも個体差にはちがいあるまい。&lt;br /&gt;
会議の時にタバコは認められても、酒は認められていないのは、同じ嗜好品でもどこが違うのか。&lt;br /&gt;
周りに被害を与える可能性という点ではアルコールのほうが高く、タバコのほうはそれほどでもないと考えられているのか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;芸能人の常習者で大騒ぎしている覚醒剤や大麻も一種の嗜好品だが、法律で禁止されているから違法なのか。&lt;br /&gt;
覚醒剤や大麻の「有害性」についても、自明のことのように扱われているが、科学的エビデンスがあるのかどうか、本当のところを知っているわけではない。&lt;br /&gt;
禁酒法という法律が今でもアメリカの州法によってはあるらしいが、禁煙法という法律ができてしまうとタバコも覚醒剤や大麻と同じような禁止薬物となるのか。&lt;br /&gt;
それとも、税収のためにそんな愚かなことはしないのか。それなら、酒税・タバコ税と同じように覚醒剤税や大麻税を徴収すればいいのではないか。&lt;br /&gt;
法律で禁じているかどうかという問題と、科学的エビデンスの問題や社会生活上不都合があるかどうという問題とはおのずから別の問題であろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/10/19/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo&quot; title=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/10/19/photo.jpg&quot; width=&quot;200&quot; height=&quot;326&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【関連記事】&lt;br /&gt;
2009年5月26日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/05/post-ff0f.html&quot;&gt;「禁煙ファシズム」をめぐって&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年8月19日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/08/1_4d4f.html&quot;&gt;内田樹『態度が悪くてすみません──内なる「他者」との出会い』──(1)「喫煙の起源について」&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年5月16日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/05/post_9e44.html&quot;&gt;ニコチン依存症は「病気」?&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年4月28日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/04/post_8d7f.html&quot;&gt;「全面禁煙」から１ヵ月&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2006年3月31日号「&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/03/post_78a6.html&quot;&gt;公共施設内での全面禁煙&lt;/a&gt;」&lt;br /&gt;
2004年7月1日号「&lt;a href=&quot;http://homepage.mac.com/fuyuki2003/iblog/B892654908/C1067003007/E806562602/index.html&quot;&gt;Today 7月1日煙草専売制を施行 (1904年)&lt;/a&gt; 」&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Books(書評)</dc:subject>

<dc:creator>kaze</dc:creator>
<dc:date>2009-10-19T17:32:38+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/09/2008-7798.html">
<title>映画『闇の子供たち』(2008年)</title>
<link>http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/09/2008-7798.html</link>
<description>この映画が、私の「背中痛」の原因であったかどうかはともかく、子どもたちの怨念がこ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/09/15/cinematv.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Cinematv&quot; title=&quot;Cinematv&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/09/15/cinematv.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;51&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.yami-kodomo.jp/&quot;&gt;この映画&lt;/a&gt;が、私の「背中痛」の原因であったかどうかはともかく、子どもたちの怨念がこもった映画であることは間違いない。&lt;br /&gt;
とにかくひどい話ばかりで、これが誇張ではない現実だと思うともっと気が重くなる。&lt;br /&gt;
内容は(これは宣伝文でも使われているので書いてもネタバレにならないと思うが)、人身売買・児童買春、そして臓器売買の話である。&lt;br /&gt;
日本人やヨーロッパ人が幼い子どもを性の道具として扱う場面が、これでもかと思うくらい繰り返し描かれる。&lt;br /&gt;
先日もカンボジアで日本人を含めた外国人が児童買春で捕まったという報道があった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;HIVに感染して客を取れなくなった子どもはゴミ袋に入れて生きたまま捨てられたり、汚職警官が人身売買組織に協力している実態もすさまじい。&lt;br /&gt;
どれも重すぎるほどの問題ばかりだが、今回は「臓器売買」のことに限って書いておきたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;佐藤浩市扮する父親が、「臓器移植」以外に助かる方法のない幼い息子のために、タイに渡って移植手術を受ける準備をすすめている。&lt;br /&gt;
なぜタイなのかといえば、血液型などが適合するドナーを「調達する組織」とグルになった医者がいて、莫大な利益を得ているからである。&lt;br /&gt;
つまり、「臓器移植」を受けるレシピエント(被提供者)に合わせてドナー(提供者)を選ぶということだ。&lt;br /&gt;
普通は、何らかの理由で「脳死」と判定されたドナーが現れるのをレシピエントは待ち続けるしかないのだが、この物語で描かれるのは「待つ必要のない仕組み」を金で買う話である。&lt;br /&gt;
ドナーとして選ばれた子どもが、理由も分からないまま病院に連れて行かれて「臓器」を摘出される。&lt;br /&gt;
つまり、「臓器移植」のための殺人が行われている、ということだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この映画で描かれているように、日本人がクライアントとして多いか少ないかは別として、子どもの人身売買が行われ、非人間的な扱いがルーティン化していけば、莫大な利益を生む「臓器提供」がビジネスとして成立するのは当然の成り行きであろう。&lt;br /&gt;
臓器売買が認められてる国では、「片方の腎臓を売った」という人々が極貧層の中に少なくないことはニュースでも報道されている。&lt;br /&gt;
グローバルな貧富の差があれば、貧しい国の人々が自分の子どもを売り、自分の臓器を売り、富んだ国の人々がそこにつけ込む構造が生まれるのは当たり前であろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だが、私がいま言いたいのは、そのことではない。&lt;br /&gt;
先頃国会で成立した「臓器移植改正法」には、それとよく似た構造があるのではないか、ということだ。&lt;br /&gt;
海外渡航での臓器移植が難しくなることが、この法律を後押ししたことは間違いないが、例えば貧しい国へ渡航して臓器移植する「闇のビジネス」が本当に根絶するかどうか、むしろ公然とは不可能になった分だけますます莫大な利益を生む構造を作り出していく可能性もなくはない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;殺人をもビジネスにしてしまう臓器売買と、改正された臓器移植法に共通しているのは、「ドナー」のことよりも「レシピエント」のことが最優先されている、という点である。&lt;br /&gt;
本人の意思とは無関係にできるとか、年齢制限を一挙に撤廃するとか、「脳死」は一律に人の死であるとか──、死にゆく人への哀惜とか、敬意とか、人間的な尊厳への配慮とか、そういうものがこの法律には欠けている。&lt;br /&gt;
それは、この映画で描かれる生きている子どもをドナーとして売る「闇のビジネス」とどれほど違うだろうか。&lt;br /&gt;
一方は金儲けで、一方は人命救助だと言うだろうが、「闇のビジネス」だって「命のリレー」を手伝っていると言えなくもない。&lt;br /&gt;
すくなくとも臓器移植以外に助からない子どもを連れて行く親は、金儲けに協力しているのではなく、自分の子どもの命を救いたい一心であるはずだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たまたま「脳死」と宣告された人の臓器を移植するのと、必要な臓器のために「殺人」を犯すのとはもちろん同じであるはずがない。&lt;br /&gt;
だが、裕福な人が金に糸目をつけずに命を守ろうとするかぎり、そこにビジネスが発生するのも自然であろう。&lt;br /&gt;
映画や小説で繰り返し描かれてきたテーマである。&lt;br /&gt;
私が昔読んだいちばん古い小説では『昏睡(コーマ)』というミステリーがあった。&lt;br /&gt;
手術室でたてつづけに患者が手術中に亡くなり、やがて、それが「臓器提供」のためだったと分かっていくストーリーだったと記憶する。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;改正「臓器移植法」では、年齢制限が撤廃されたわけだから、どんなに幼い子どもであってもドナーにすることができる。&lt;br /&gt;
本人の意思が確認できなければ、肉親の同意だけでもドナーにすることができる。&lt;br /&gt;
この法律のあからさまな目的は「ドナーにすることができる」範囲と条件を限りなく無制限にして、「レシピエント」の便宜を図るということだ。&lt;br /&gt;
「どうせ死んだんだから有効利用すればいいじゃないか」と移植推進派の医師たちは思っているに違いない。&lt;br /&gt;
だが、その「死んだ」というのも、「一刻も早く活きのいい臓器を摘出したい」という下心が見え見えである以上「脳死は一律にひとの死である」という基準を愚かな国会議員たちが勝手に法律で決めて、「ドナー」の生命よりも「レシピエント」の生命を優先させるための方便に使っているとしか思えない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;日本ではもちろん「臓器売買」は禁じられているが、「命のリレー」などという美名の下に先端医療と称する医者たちの功名心によってドナーが犠牲になることは本質的に防ぐことはできないのではないか。&lt;br /&gt;
金のやり取りというあからさまな「悪」はない代わりに、もっと深刻な偽善がまかり通ることになりはしないのか。&lt;br /&gt;
この映画から、私はそのような警告を聴いた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;中国でのドナーの6割(当局による公式発表の数字で、実際はもっと多いらしい)は、死刑囚だという。&lt;br /&gt;
日本人の死刑囚も収監されているらしいことを、最近のニュースで初めて知った。&lt;br /&gt;
彼も死刑が執行されたあと、使える臓器はすべて摘出されるのだろうか。&lt;br /&gt;
中国の病院では、闇ビジネスとのつながりを疑われるのを避けるために、臓器移植を忌避するところもあると報道されていた。&lt;br /&gt;
患者本人の筋肉の幹細胞から、心臓の筋肉を再生させる可能性がでてきたという報道もある。&lt;br /&gt;
「臓器移植」以外の「再生医療」に光明を見いださなければならないのではないか。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/09/15/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo&quot; title=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/09/15/photo.jpg&quot; width=&quot;400&quot; height=&quot;264&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【関連記事】&lt;br /&gt;
2009年5月29日号&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/05/4-5b20.html&quot;&gt;「臓器移植法「改正」4法案」&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
2006年4月 7日号&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2006/04/2_6941.html&quot;&gt;「「臓器移植法」改正2法案」&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
2005年10月21日号&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2005/10/post_3d06.html&quot;&gt;「福岡伸一『もう牛を食べても安心か』」&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
2004年10月16日号&lt;a href=&quot;http://homepage.mac.com/fuyuki2003/iblog/B892654908/C1067003007/E120310913/index.html&quot;&gt;「Today 10月16日　「臓器移植法」施行 (1997年)」&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Cinema(映画)</dc:subject>

<dc:creator>kaze</dc:creator>
<dc:date>2009-09-15T15:42:47+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/09/post-6c29.html">
<title>また、新しい病名が</title>
<link>http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/2009/09/post-6c29.html</link>
<description>1カ月余りのご無沙汰。実はこの1カ月最悪だった。 人間らしい生活にようやくもどっ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/09/12/gauntlet.jpg&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Gauntlet&quot; title=&quot;Gauntlet&quot; src=&quot;http://letterfromthewind3.cocolog-nifty.com/letter_from_the_wind_3/images/2009/09/12/gauntlet.jpg&quot; width=&quot;60&quot; height=&quot;54&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1カ月余りのご無沙汰。実はこの1カ月最悪だった。&lt;br /&gt;
人間らしい生活にようやくもどったのはこの2、3日のこと。&lt;br /&gt;
手帳を繰りながら思い出してみると、7月18日に退院してから月末頃まで、例の背中痛でほとんど寝たきり生活だった。&lt;br /&gt;
痛くなったのが15日だったから、半月の間、痛み止めと湿布で堪え忍んでいたというわけだ。&lt;br /&gt;
本当にギックリ腰だったのかどうか未だによく分からないが、8月になって痛むことはほとんどなくなったので、やはり日にち薬だったのかもしれない。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;ところが前回の記事を書いた直後の8月半ば頃から、今度は頭痛と発熱である。&lt;br /&gt;
凍らせたアイスノンを枕に寝るしかなく、耐えられなくなると鎮痛剤を飲むという生活がつづいた。&lt;br /&gt;
毎日つづくこともあれば、少し間が空くこともあった。&lt;br /&gt;
熱といっても、39度を超えることはめったになく、37度と38度のあいだくらいのいわば微熱がほとんど。&lt;br /&gt;
一日中ボーッとしていて、何かに集中できる状態からはほど遠かった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;原因はよく分からない。&lt;br /&gt;
かかりつけ医に診てもらったが咳もないし、高熱も出ていないし、前回にテストして新インフルエンザではないという。&lt;br /&gt;
私がいちばん恐れていたのは以前のように胆管の狭窄で炎症が起きている可能性だった。&lt;br /&gt;
ちょうど8月末に執刀医Sドクターの半年ごとの経過検査があったので、血液検査で炎症反応などが出ていないか訊いてみたが、何もないとのこと。&lt;br /&gt;
だが、CT検査の結果、思いもよらない「新しい病名」を告げられた。&lt;br /&gt;
「尿道結石」だという。&lt;br /&gt;
画像を見ると確かに小さな石がはっきり映っている。&lt;br /&gt;
「腎臓結石」の石が、尿道に転がり出てきた、ということらしい。&lt;br /&gt;
猛烈に痛い、という話をかつて同僚から聞いたことがあったが、私の場合は自覚症状がまるでなかった(今のところ)ので、病名を告げられてビックリした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;泌尿器科へ回されて改めてX線検査を受けると、左側の腎臓が大きく膨らんでいる。&lt;br /&gt;
尿道の石が流れを悪くしているために、溜まってしまうということらしい。&lt;br /&gt;
自然に排出されなければ、衝撃波で石を砕く方法もあるらしいが、とりあえず薬を飲んで1カ月後に様子をみることになった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それにしても、左側の腎臓というと、ちょうど痛くなった背中の部分ではないか。&lt;br /&gt;
その疑いを入院中の担当医にも言ったが、担当医は「それはない」と言下に否定した。&lt;br /&gt;
術後のX線も撮っていたので、たぶん確かな判断だろうとは思うのだが、本当に無関係だったのか、ちょうど石が転がり出るところだったのではないか、などと素人なりに考えてしまうのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;泌尿器科で処方された投薬は、腎臓や痛み止めの成分で、真面目に飲んだのだが、微熱はなかなかとれなかった。&lt;br /&gt;
そこで、かかりつけの内科医に相談することにした。&lt;br /&gt;
ここで処方された抗生剤がいちばん効いたのではないかと思うが、熱がようやく出なくなった。&lt;br /&gt;
これが3日ほど前のことである。&lt;br /&gt;
熱のない生活がこれほど快適だとは、改めて実感している。&lt;br /&gt;
ようやく人間らしい生活を取り戻したというわけである。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>Gauntlet(癌と…)</dc:subject>

<dc:creator>kaze</dc:creator>
<dc:date>2009-09-12T16:07:13+09:00</dc:date>
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